恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「え?」

「美希がそれに関する事、何も皆に言ってなかったなんて。」

「まぁ…俺らが気付けばよかったんだよ。
それかどうでもよかったか。」

「…史也クンて、嘘付くの下手だね?
美希に告白しといて特別じゃないって…。」

「美希から見たらの話さ?」


愛莉はふーん、と鼻を鳴らした。


「美希から見ても、皆は特別だと思うよ?」

「え?」

「だって…美希、皆といる時幸せそうだもん。」

「そう?」

「うん。私やあすかといる時しかしないような
顔で笑ってる。」

「…そっか。」

「じゃ、私行くね。」

「あぁ、気を付けて。」

「気を付けるも何も、すごい近くだよ。」


って笑いながら愛莉は出てった。


その会話を聞いて、ここは寮なんだって分かった。


誰の部屋の誰の布団かは分からないけど。


「ん…。」


あたしはわざとらしく少しだけ声を出した。


「美希?」

「ん…史也…。」

「大丈夫か?」


ここはあたしの部屋みたいだ。


「うん、何とか。」

「そっか…。よかった…。
貧血みたいだけど…平気?」

「うん…。」

「…結構無理してた…?」

「え?」


「愛莉チャンに聞いたんだ。」
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