恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「やっちゃってよね♪」


!!!

14人程の女子が殴りかかって来る。


「ッ!!!」


この人数じゃ勝てるかなんて分かんないし…
第一あたしこれでもお嬢様だもん…。

あたしの家は北条グループって言う、昔からの…財閥みたいなもん。

こんなので問題起こしたら…マズイ!?

それに、MILDにだって迷惑掛けるよね…?

一応専属ダンサーになっちゃったわけだし!?


あたしはとにかく腕で殴ったり蹴ったりを防いでた。

でも、防げたのは顔と頭くらい…。


「っ…。」


もう腕や足やお腹やら…傷だらけで。

痛いのなんの。


「…あなた、なんで泣かないのよ。」

「はぁ?」

「あなたの泣き叫ぶ姿が見たいのよ、私は!」

「っ…中川先輩。」

「?」

「あたし…あなたになんか負けませんからっ!!!」


思い切り睨みつける。


「っ…。」


少しだけたじろいた先輩。


「先輩、これを♪」


その辺の女子が渡したのはホース。

ホースの元は、屋上にある水道だった。


水道なら…まぁ、いいかな。

トイレの水とかじゃないみたいだし?


「…フフッ、これはちょうどいいわね?」


…またフフッだよ…。
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