恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「ん…?」

「な、なんでもない!!」


ヤバいヤバい…。


「…俺さ、今まであんま後悔した事とかなかった。」


…今の発言、うんごい自分に自信持ってる人の発言だな…。


「でも…今、すごく後悔してる事がある。」

「…そう…なん…だ。」


なんで今その話を…?


「それは…」


勇士はあたしの方を向いた。


あたしも、反射的に勇士を見る。


「美希…お前と別れた事だ。」


心の奥がざわつく。


全く同じ事を考えてた。

それはいいとして…


…この流れって…


「勝手な事してゴメン。悪いと思ってる。

でも……――やり直そう。」


なんか…これ…嫌な雰囲気。


だけど…嬉しいよ。


「あたしも…そうだなぁ。」

「え…?」

「あたしも…すごく後悔してる。

毎日毎日後悔してた。」


あたしは大きく息を吸った。


「あたしも…やり直したい。」

「美希…。」

「やり直したいって言い方おかしいけど…
あたし、やっぱり勇士が好き…。

勇士がいなきゃヤダ…。

勇士がいなきゃダメだよ…。」

「…俺も。」


あたしたちは、そっと…でも、しっかりと
手を繋いだ。
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