恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「水道、全開にしてよね♪」


っ…こりゃ逃げれない…なぁ。

あたし今Yシャツだけだし…ヤバ。

廊下歩けなくなりそう。


寮に戻ろ。


-ブシャァッ


ホースから水が出て来た。

それもすんごい勢い。


「っ…。」


思わず目を瞑った。

かかった…そう思った。

そう、思った。


…あ…れ?

冷たく…無い…し本当にちょっとしかかかってない…?


あたしはそっと目を開ける。


「!!!」


周りの女子が驚いてる。

ってか、ビビってる。


彼女たちの顔からは、よく恐怖とかが読み取れた。


「な…んで…ここに…?」


やっとの事で声を絞り出す。


「…バカじゃねぇの? お前…。
なんで何も言わねぇんだよ…。」

「なんであなたが!?」


中川先輩が叫ぶ。


「…アンタが主犯?」

「っ…!」

「…さっさと消えろ。」


先輩は悔しそうな顔をしてる。


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