恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「どうもぉ~☆」


って軽く挨拶しつつ、堂々と上がりこんだ。


「どうしたの? あ、ケーキ?」

「うん!! 愛莉も今行く?」

「行く~♪」

「じゃ、ケーキ取って来るね!」


なんて図々しいあたし。

ここ、一応余所んちだよ。

わはは~…☆


ケーキを取り出して、準備万端!!


「美希~、行こ!!」

「うん!」


愛莉はロングパーカーにスキニーだ。

細くて羨ましい…。


そして、『7073』へ。


「準備万端ん~!!」


なんて叫び声が。

ちなみ、こりゃ櫂だな。


お祭り大好きな櫂。
またなんかしたな……――。


「あっ、美希!!!」


リビングから顔を覗かせた櫂は…


「「プッ…。」」



トナカイサン。




「真っ赤なおっはっなっのぉ~♪」


って歌ってる。

おいおい、トナカイサン。


あたしはささっとケーキを冷蔵庫に入れた。


「お、3時!」
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