恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
そしてその時が来たのは、午後3時。


-ピンポーンッ


「はいはい?」


あたしが出ると、相手は愛莉だった。


「あ~、ちょっと待って!」


って言って、あたしは櫂を呼びに行った。


「櫂、チョコ持って!」


と耳元で囁いた。


「?」

「愛莉が来てる。」

「! 了解!」


櫂は冷蔵庫からチョコを取り出すと、
パーカーのポッケにチョコを隠した。


「行ってらっしゃい☆」


とまた耳元で囁いた。


「うん♪」


櫂はこっそりVサイン。


よっし!!!!!!!!!


2人が出て行ったのを確認して、

あたしはそっと玄関のドアを開けた。


「よし、いないな…。」


愛莉に渡す場所は聞いておいたから…
そこまで行かないと!


あたしはその場所へ向かって走った。

その場所は、学校の敷地内の一角にある、


温室庭園。


バラとか、いろんな花がたくさん咲いてて、
キレイな所。


あたしは…愛莉に聞くまでそんな所があるとは
知らなくて…まだ行った事が無い。
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