恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「おい、思い出し終わったか?」


あたしはその声で一気に現実に引き戻される。


…ゴメン、勇士の事忘れてた。


「あ、うん。」


そう言えばこの体制!!

どうにかしないと…。


「んじゃ、おやすみ…。」


大分無理矢理だ!
ってか無理矢理にも程があるけど!!!


「おぉ、おやすみ。」


って言って、勇士はあたしの隣に収まった。


…案外無理矢理って、やってみるもんですね。


横を向くと勇士…反対を向けば何気壁…。


落ち着かぁん!!!


「あ、美希。」

「ん…?」


勇士は突然起き上ると、カバンをあさって、
また戻ってきた。

…なんじゃ?


「寝たままでいいけど、もう少し壁際寄って。」

「…?」


あたしは言われるがままに壁際による。

すると、勇士はあたしの首にそっと腕を回した。


えっ何々!!?!?


-ヒヤァッ


「つんめたぁ!」


思わず叫ぶあたし。


「ドンマイ。」


な、何!?

勇士が離れた直後、あたしは首元を触る。
< 420 / 427 >

この作品をシェア

pagetop