恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
♪千秋 side♪


『ここにいて…。』


これは本当に美希か?

いつもバカで生意気で頭にくる奴だ。


なのに…


「あ…あぁ。」

「ありがと…。」


笑う美希が…可愛い。

俺は思わず足の間に顔をうずめた。


「千秋?」

「何でも無い。」


熱があるから…それだけだろう?

美希は可愛い系よりもキレイ系に入る。

可愛いなんて思うわけが無い。


「ゲホッ…ゲホッゲホッ。」

「美希?!」

「大丈夫っ…。」


…俺は何をこんなに気にしている?

ただの咳だろう?


「千秋ー、のど乾いたぁ…。」

「…。」

「千秋?」

「えっ…あ、ぁ、なんだ?」

「のど乾いた…。」

「分かった…。」


くそ…なんだよこれ…。

まさか……恋?


「アクエリね。」

「…生意気だな、病人のくせに。」


…なわけ…無いよな?
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