恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「ほら。」
「ありがと♪」
上半身を起こして、コップを受け取る。
千秋って、病人には優しいのかな?
「本当に熱あるのか?」
「あるんじゃない?」
でもなんか慣れて来たかも。
寒…。
あたしはコップを近くのテーブルに置いた。
「ねぇ、千秋。」
「なんだ?」
「MILDのメンバーってさ、皆彼女いないの?」
「あぁ、当然だろう?
まぁ…裕介は例外で結構遊んではいるが…。」
やっぱ遊んでんだ…。
「へ~。皆イケメンなのに可哀想だね…。」
「美希だってそんな事言ってられないだろう?」
「へ?」
「美希だってMILDの専属ダンサーだ。
恐らくは美希も事務所側から禁止されるだろう。」
「えぇ!!!」
そんなぁ!! 高校は恋に生きるつもりだったのにぃ!!
クラッと目まい再び…。
「ぅ…ゎ…。」
「美希…!」
ガシッと…千秋に支えられる。
「!!?!?」
「大丈夫か…?」
「えっ…あ、うん。//」
「…なんで赤いんだ?」
「ちょっと…男に免疫が無い…って言うの?」
「…それだけか。」
「悪かったわね…免疫なくて…。」