eye line
終章
あれから二年が経った
僕は今、紅く染まった木々の間を歩いている
そして隣には今付き合っている彼女がいる
僕は今を幸せに過ごしている
あの日以来真穂とは連絡もつかず、今どうしているのかは分からない
出来ることなら逢ってあの日のことをあやまりたい
最低な僕を許してくれとは言わないけど、本当にごめんね…と
落ちていくもみじの葉を、浅く積もった枯れ葉が優しく受け止める
真穂が今もどこかで、明るく笑っている気がした