eye line
夜空に大きな花火が咲く
その度に、彼女の顔は明るく照らされ僕は彼女に目を奪われる
暑さも少し和らぎを見せ、そして夏休みが終わろうとしている
そんなとき、僕は浴衣姿の彼女に告白をした
そう、彼女はとある先輩が好きだった
しかし感情を露呈し過ぎることもあり、先輩は彼女の思いに気付き始めた
そして先輩は次第に彼女を避け始める
かくいう僕はそんな彼女から恋愛相談を受けて、僕なりにアドバイスした事もあった
そう、気持ちとは裏腹に
でも上手くいけばそれはそれで良い気がした
しかし彼女も先輩に距離を置かれている事に気付き始めた
そしてもう駄目かもという彼女に、僕が幸せにしてあげるよと言ったのは、花火大会の帰り道だった
弱気な彼女に僕は強気な告白をした