サンタさんと受験生
信じる気持ち
一人の少女
いや、入れって言われてもなぁ。
「俺はあんたみたいに鍵がしてある窓をすり抜けたり出来ないし。」
そう言えば俺の家にはどうやって入ったんだろう。
「心配しなくても開いてるよ。」
俺はサンタがそう言うので疑いながらも窓に手をかけてみた。
不思議な事に鍵がかかっていたはずの窓は開いていた。
「一歩間違えたら泥棒のプロになれるな。」
俺は少女の部屋に足を踏み入れてからサンタにそう話しかけた。
‥つもりだった。
「ん?」
サンタは俺を置いて遙か頭上の空にいた。
‥子供には見られちゃいけないからか。