サンタさんと受験生



「だれ?」


空にいるサンタを気にしていると後ろから小さな呼びかけがあった。

「誰って俺?えーと‥。。」

俺はサンタから預かった帽子に目をやってから答えた。

「そのー‥サンタクロースの助手‥かな。」

俺の答えにピンクのパジャマを来た少女は微妙な顔をした。

‥まぁサンタクロース自体信じてないのだから疑われるのは仕方がない。

「サンタクロースなんていないんだよ?」

少女はそう答えた。

「だってうちのいえはおかねないから、パパがプレゼントかえないっていうんだよ。」

そして悲しそうな顔でそう言った。
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