私だけの王子サマ
軽くスキップしながら鈴の家へ。
ヒラヒラと舞うスカートは、紫音の大スキな紅と紺のチェック柄。
上は真っ白な制服に真っ赤なリボン。
この辺の学校の中では1番可愛い制服。
・・・とか言っているうちに鈴の家に着いた。
“ピーンポーン”
ドタドタドター!!
・・・―??
バンッッ!!!
すごい速さで玄関のドアがオープンした。
「し~お~ん!!!!!」
廊下から全力疾走してきた鈴が私に抱きついた。
「きゃぁッ・・・」
「しお~ん!超逢いたかった!!」
ちょっとビビリながらも
「わ・私もだよッッ!!」
「さぁさッ行こ行こ~!」