君にもらった苺飴





 
 
 あぁ、まただ。

 また…。


 
 悲しい笑顔を

 俺に見せる。



 
 やめてくれ。

 もう、そんな笑顔は
 
 見たくないから。




 「何、してるの?」


 
 口をゆっくり開き

 聞く。



 『なんにもしてないよ?』

 「もうすぐ授業始まるけど」

 『あぁ、もうそんな時間か』



 いつもの明るい雰囲気とは

 全然違う。


 なんか大人っぽくて

 いつもよりも…

 綺麗なその顔は

 俺の心を揺らした。





 
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