君にもらった苺飴
私たちは、ゆっくりと
食堂へ向かう。
『今日は何を食べようかな…』
『あんこは、オムライス☆』
『あ~ハイハイ』
私の隣で楽しく話す
小倉ちゃんと雅。
私はとユーと
ボーっと、歩いていた。
『あさみん?』
「…えッ?」
『何ボーっとしてんのよ?』
「あはは」
笑ってごまかす。
最近はいつもそうだ。
何でも、笑ってごまかす。
『あさみんは何にする?』
「え?えーっと…」
私は突然そう言われ
あたふたした。
『愛紗美チャンは、ナポリタン』
「へ?」
後ろから突然した声。
私はすぐに後ろを向く。
『でしょ?』
モカブラウンの髪に
パーマがかかっている。
嗚呼、懐かしい人。