君にもらった苺飴




 
 可愛らしいじゃなくて、
 可愛いんだ。

 私よりも少しだけ
 背は低くて、
 声は高くて…

 明るくて…。

 私がだんだん、惨めになってしまう。


 『てか、大和!浮気禁止☆』

 『わーってる』

 『じゃぁ、誰?この美人さん』

 
 大和先輩の彼女さんが
 私を見ながら言った。

 
 『元カノー』

 『うっそ?!大和って美人さんが
  好きだったの!?
  ショック…あたし美人じゃない』

 『いいだろ、お前はお前で』

 『大和~~!!!』


 チクッ

 胸の奥が痛んだ。
 
 私の前で抱き合わないで。
 私の前で仲良くしないで。

 
 嫌なの。

 見てるだけで…イライラする…。


 『じゃぁ、愛紗美チャンまたね』

 「…はい」


 弱弱しい笑顔を見せて
 私はお辞儀をした。



 
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