君にもらった苺飴
大和先輩、彼女出来たんだ。
あれは遊びじゃない。
絶対そうだ。
大和先輩は心からあの子のコトを
想っている。
見ててすぐにわかった。
私だけなんですね…。
未練があるのは。
私みじめ過ぎ。
苦しくなってきた…。
『愛紗美チャン?』
後ろから、少し高い
男の子の声がした。
「光瑠君…」
可愛らしい顔をした
男の子。
すぐにわたしのそばに
来て、ニコッと笑う。
『まただ』
「へ?」
『なんかあったでしょ~?』
ヘヘンとしたような
表情で私にいってきた。
私は驚いて
目をそらした。