君にもらった苺飴
キミノ、エガオ
「龍―――!!!」
昼休みが終わるころ。
龍を探しにきていた。
龍はいつも、裏庭で
寝転がって音楽を聴いているのだ。
「龍!起きろ!!!」
『…ぁんだよ?』
ヘッドホンをはずし
起き上がる龍。
「次授業なんすけど」
『あぁ……サボる』
「はぁ?!またかよ」
『次は俺の嫌いな数学だ』
いつもこうだ。
苦手な教科の時は
サボる龍。
「俺は行くから」
『おぉ、行ってろいってろ』
「龍のアホちん!!」
『ぁあ?うっせ!!!』
俺は、龍を置いて
走って教室に向かった。