名も無き花
☆声のする方★
本屋を出た瞬間
「ありがとう」
俺の耳の奥で声がした。
それ以上、言葉が聞こえることはなかった。
「次はどこへ行こっか?」
ねだる様な視線に応える返答が見つからない。
「どこにしようね…」
取りあえず、言葉にしておく。水谷さんの好きそうな場所ねぇ…。
「ありがとう」
俺の耳の奥で声がした。
それ以上、言葉が聞こえることはなかった。
「次はどこへ行こっか?」
ねだる様な視線に応える返答が見つからない。
「どこにしようね…」
取りあえず、言葉にしておく。水谷さんの好きそうな場所ねぇ…。