名も無き花
☆観察日記3★
俺は、『それ』を『それ』と呼ぶのは何ともしっくりこないので愛称をつける事にした。
本棚から辞書や雑学本なんかを手当たり次第引っ張り出して、ひろげた。
それは幻想的な花。
それは綺麗な花。
それは突然消えてしまいそうな花。
それは握ったら壊れてしまいそうな花。
か弱く輝く闇に差し出した一筋の光。
イメージに出て来た言葉をノートに書き出す。
『兎雪』(さき)
かなり特殊な読みだが発音と漢字の意味合いは、『それ』にぴったりだ。
蒼白く光る雪原をかける 兎が1羽。
さっそく『それ』に見せるために玄関へと足をすすめた。
本棚から辞書や雑学本なんかを手当たり次第引っ張り出して、ひろげた。
それは幻想的な花。
それは綺麗な花。
それは突然消えてしまいそうな花。
それは握ったら壊れてしまいそうな花。
か弱く輝く闇に差し出した一筋の光。
イメージに出て来た言葉をノートに書き出す。
『兎雪』(さき)
かなり特殊な読みだが発音と漢字の意味合いは、『それ』にぴったりだ。
蒼白く光る雪原をかける 兎が1羽。
さっそく『それ』に見せるために玄関へと足をすすめた。