名も無き花
「昭ちゃんまだぁー?」

メニューと睨めっこする俺を急かす声。ちょっかいを出すのが好きなのか、本屋といい今現在といい、こーいう場面になると笑顔がいつもより輝いているように見える。

可愛らしい事に変わりないから問題ないが、彼氏は苦労しそうだ。


そんな事を考えながらメニューに目を通す。


俺はチャーシューメン
水谷さんは味噌ラーメンを選んだ。

店員を呼んで注文を済ませた。店員がカウンターへ戻るのを見送りながら次話す事を考える。
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