名も無き花
人間のくせに哀れにもケータイを持っていないあたし。


そんなあたしが無い頭使って考えてみた。
どうしたらウサギのケータイ小説を読めるか。

…………。そうだ書いてるのを隣りから盗み見よう。



さっそくあたしは、いつもウサギがいる秘密の草原に行ってみた。


んー…。


辺りを見回す。
…いた!


そーっと近付いてみる。花を見つめて何か考えているみたい。

ウサギの耳がピクッと動いた。あたしはビクッとした。

ウサギが一瞬こっちをみた。また視線を花へと戻した。

どうやら、あたしには興味ないらしい。
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