名も無き花
そんな暗鬱な朝を経て俺は講義も上の空。



だったのだが、なんとあの男が、同じ教室にいるのを見つけてしまった。


しかも一人だ。


これは講義が終わったら突撃するしか無いでしょ



そうして作戦を練り始める俺。講義が耳を素通りしていく。

黒板に触るチョークのリズムが感覚を麻痺させる。



………。
< 20 / 141 >

この作品をシェア

pagetop