名も無き花
席を立ちたい衝動を押さえた。

さすがに今出ていくのはタイミングが悪い。

いつもの感に触る俊助とその彼女のイチャイチャショーを見てやらないと、後が大変だ。



かなり前の事だが、一回シカトしてその場から消えた事がある。



そしたらその日の夜。俺が寝る寸前くらいに、俊助から電話があって

あれの重要性に付いて、延々と3時間説かれた。
ケータイの電池がきれてしまって、やっと開放されたかと思うと今度は家電にかかってくるしまつ。

結局その日は早朝5時まで付き合わされ

さらに次の日、俊助の彼女に謝るはめに…。



まぁおかげで俺の中ランキング県内第2位の俊助の彼女の番号とアドを手にいれたわけだが…。

もうあれだけは、勘弁してほしい。
俊助に寝起きのチューされるのと同等くらいに嫌だ。



そんな事考えているうちに終わったようだ。
満足そうな顔をして出て行く二人。俊助の腕に絡み付いている女が嫉妬心に火をつけるが、今はそんな感情に浸っているばあいじゃない。



あいつはどこへ行った?
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