名も無き花
「昭、起きてるー?」

そう言いながら1人の女性が部屋に入って来た。

「……な、わけないよね」


「グフッ!?」

下腹部に強い衝撃。思わず声が出てしまった。

「早く、おーきーろー」

「あ!!ーーー」

声にならない叫び。

「何が起こったのかは放送コードに引っ掛かるので、音声のみでお楽しみ下さい♪」


「ウキャー、ウガー、ギャァァ」

「叫んで遊ぶ元気があるなら早く起きろよ」

「ヒィィィィ」

「どうしたぁ?やめてほしいとか泣き言ほざくんじゃないだろうなぁ?」

「や…やめ…」

「どうしよかなぁ?」

「ウガー」

「やめてほしいなら、やめてくださいだろ?」

「や…やめてくださ、ーー!」

「あと五分したらな」

「ま、マテ、話せば分かる」

「わからん」

「キャァァァ」
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