名も無き花
5分後

「…」

神田昭は事切れていた。よって、物語からリタイア!!

「マテ!」

ヒィ!?

「マテじゃねぇ、しっかり逝かないとだめだろ?」

「ふざけんなよ、危なく俺の命が使い物にならなくなる所だったじゃないか!」

「起きないあんたが悪い」

「それでもあれはやり過ぎだろ?もっと優しくだなぁ…」

「そんなに優しくやってほしいなら、彼女でも作っていいこいいこ、してもらえ」

「姉とは思えない発言だな!」

「何言ってるんだ。これが精一杯の愛情表現だ!甘ったるい兄弟愛なんかあたしに期待するのがそもそもの間違いだろ?」

「ウガー」

「ちょっ、何すんだよ!?」

「仕返し?」

「キャッ、マテマテ、話せば分かる」

「知るかボケー」

「っつか、時間はいいのか?まぁあたしは昭に押し倒されてもいんだけど。朝だぞ?」

「!?」
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