名も無き花
玄関をでた。迷わず庭の方を見る、『それ』の存在を確認したかったからだ。

『それ』は変わらずそこにあった。

夜と違うと言えば、寝ている?
気絶ではないだろう…顔色は悪くない。太陽の陽射に包まれて気持ち良さそうに目を閉じている『それ』を見ていると不思議と落ち着く。

『それ』が消えてない事が分かったら、安堵感とともに空腹に襲われた。

取りあえず、朝食を作ろう…。


…………『それ』は、何か食べたりするのだろうか?
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