名も無き花
しかしその程度でうちの頭に上った血が引くはずなかった。

気付いたら姉の部屋のドアを破壊しにかかってた。

投げた椅子を左手でひろいあげ、ドアの鍵を狙って叩き付ける

5・6回で鍵は壊れた

足でドアを蹴破り部屋に乗り込む

彼の上にまたがる姉を蹴り飛ばしてどかした
彼の首根っこを掴んで耳元でささやいた

「今すぐ帰れ」

「ヒィ」

「なんなら、そのショボい棒をへし折ってやってもいいぜ」

そう言って、彼の腹の辺りを自分の血で真っ赤に染まった右手で撫で回す

何も言わずに彼は下着を身に着け始めた

「着替えなんか外でやれよ」

「す…すみません!」

言って部屋から飛び出した

階段をおり始めた彼を後ろから蹴飛ばす

「はやく降りろよ」

二度目は本気で蹴った
階段から転がり落ちる元彼

振り替える事なく元彼は玄関を出ていった

それを見届けて、姉の部屋に戻った。
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