影の守護者は闇に潜む
「ヤザル…鬼だな……」

「初任務ですげえことやったな」

様々な声が飛び交う。

「貴様!」

ヤザルに殴りかかろうとしたとき、ヤザルが拳を振り上げた。

(殴られる!)

そう思い、咄嗟に防御する。が…

(痛く…ない?)

「気絶した振りをして!速く!」

耳元でヤザルが呟いた

あわてて、目をつむり、床にゆっくり倒れ込む。

「僕、兄さ…マスターの所に行くから」

私はヤザルに担がれて階段を上がった。

「もう、目を開けてもいいよ。さっきはゴメン」

ヤザルが私を床に立たせた。
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