影の守護者は闇に潜む
足下の石ころを蹴って、僕は走り出した。城壁の外には魔物が出る。隣国が送り込んだのか、自然に住み着いたのかは知らないけど、魔物の肉はかなり良質な薬の材料だ。売れば金になる。いつ出てきても良いように、魔法を使う触媒である本を握りしめる。
ドン!
地面が揺れた。
「魔物!?」
ドン!ドン!ドドン!
また……
「ギャオォゥゥゥゥ」
地を裂くような雄叫び…
「あっちだ!」
僕は雄叫びのあった方へ走った。
ドン!
地面が揺れた。
「魔物!?」
ドン!ドン!ドドン!
また……
「ギャオォゥゥゥゥ」
地を裂くような雄叫び…
「あっちだ!」
僕は雄叫びのあった方へ走った。