影の守護者は闇に潜む
「しかし…」
私は途方に暮れていた。潔く飛び出したまでは良かったのだが…
「金勘定が分からん」
文字は何となく読めるが、金にいたっては、全くの無縁だったからな…。とりあえず、近くにある店に入ることにした。その店は、どうやら武具屋らしく、様々な武器、防具が展示してあった。大きな戦斧や、長い太刀。鉄でできた一般的な鎧から、樹をくりぬいて出来た初歩的な兜まで、様々だ。その中で、私の目を惹いたのは、真っ黒な双剣だった。1フィート(約60㎝)程の長さの刃も、柄も真っ黒だ。
私は途方に暮れていた。潔く飛び出したまでは良かったのだが…
「金勘定が分からん」
文字は何となく読めるが、金にいたっては、全くの無縁だったからな…。とりあえず、近くにある店に入ることにした。その店は、どうやら武具屋らしく、様々な武器、防具が展示してあった。大きな戦斧や、長い太刀。鉄でできた一般的な鎧から、樹をくりぬいて出来た初歩的な兜まで、様々だ。その中で、私の目を惹いたのは、真っ黒な双剣だった。1フィート(約60㎝)程の長さの刃も、柄も真っ黒だ。