私の彼氏はバッテリー

私はなるべく試合に勝つのを祈りたいけど、それよりもケガもせずに無事に終わる事を祈りたい。


ケガとかするほうが何倍も悲しくなるから…



「おぅ、コンディションはバッチリだから明日はいい成績残せる思うしさ」


「うん、良かった。明日早いけど、寝坊しないようにね」

「お~い、ユミが起こしてくれよ」

冗談まじりで彼は笑う。



「起きてたらね」
私も冗談まじりに言う。


だってとても朝5時に起きれないから。


彼は殆ど毎日、その時間に起きて部活に行っている。

本当にすごいな思ったし、別のイミで彼を尊敬もしている。


しばらくはその手の会話が続き、気づけば11時になっていて、慌てて
「それじゃぁ明日頑張って。応援してるよ!」と伝えて電話を終える。


勘違いから付き合って、もう2ヶ月。


やっと彼の事を少しわかってきたし、彼も少しは私の事をわかってくれた。




だけどー…


2ヶ月も付き合って尚、一回もデートらしいデートをした事がなかった。
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