私の彼氏はバッテリー


2回目の試合。


苦戦するも、1点の差で勝利する。



それがわかったのは、その日の夜に彼氏からの電話で。


「…って事で何とか死守して勝てたよ」
いつも子供のように話す彼。

「凄いねぇ!もうひやひやしてたじゃない?」
それに合わせる私。

「もうホントにヒヤヒヤでさ~、それが逆にチームの集中力が高まって…っておっとと」

「?」
「ごめん、明日ミーティングがあるし、もう寝るから」

チラッと壁に取り付けた時計を見る。
12時をすぎていた。


「うん、今日はお疲れ様」

「おう…あ、あと次の試合が日曜日なんだ。だから応援しに来てくれたら嬉しいけど」


ー日曜日、明後日だ。

少し考えた。
日曜日は特に用事はないし、でも行くには少し抵抗がある。

ーせっちゃんが行けるなら行ってみよう。



「明後日だね、まだわからないけど明日あたりに連絡するね」

「おっけー」


そう言い、電話が終わる。


せっちゃんに連絡をとり、OKという事で、行く事にした。



ー日曜日に彼氏の野球試合を見に行く…か。

複雑な心境だった。
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