私の彼氏はバッテリー

2人の足が止まる。

「リョージ」
私は呼んだ。

真剣な眼差しでこちらを見る。



「………リョージに聞いて欲しい事があるの」


黙って聞いてるリョージ。


「告白の返事ー…本当は違うの」

「…………」



「あの時は、『付き合いたいと思っている、けど…』の『けど』を言う前に付き合いたいという返事だけを伝えてしまった」


「…………」

下を向いてるため、今彼がどんな顔をしているのか、わからない。


「それでっ…本当はしばらく友達という形から始めて、お互いどんどん知り合って、気が合えば付き合おうと思ってた…」
一通り言って、一回息づきをした後にー


「だからー…」

本当に別れるの?私たち。


せっかく付き合ったのに、別れるの?



私は何のために…


その時ー……



「ごめん」


彼が謝ってきた。


「ーえっ…」



意味がわからなかった。


なんで彼が謝るの?

謝るのはこっちなのに、なんで彼のほうから…?



遂にー…明らかになる、リョージの気持ち。
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