私の彼氏はバッテリー
去年同じクラスだった時、野球部のキャッチャーとして、壁にぶつかっていた。

バッテリーとしての力量も足りなく、いつも相棒であるピッチャーとケンカばかりの日々。

それが周囲にまで影響して、いくら指示をしても、その通りに動いてくれず、そこでまた揉めて…。


こればっかりで、しんどかった時に、ユミに会った。


同じクラスで、誰に対しても嫌な顔一つせず、楽しそうに話すユミを俺は気になってた。


それはいつしか、皆が自然にと輪っかになり、皆も楽しい雰囲気で居られる。


あぁ、こんな人みたいになればキャッチャーとしての役目も上手く行くんだろうな。

そう思い、少しずつ学んでは実行してみたら、前よりチームの皆と連携がうまくとれるようになった。


それは今でも感謝しているし、いつの間にかユミを好意の目で見るようになり、毎日ユミばかりを目で追っている自分がいた。


告白しようと決めた時は既に別々のクラスで、しかも野球最後の試合に向けての本格練習のため、益々会う機会がなく、2ヶ月前に思い切って告白ー…。


そして、その返事は振られるのが怖く、今までの関係が壊れそうで、本当はわかってたけど、「けど」の前に気持ちが先に行ってて、結局OKという形を無理やり取らせてしまった。
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