刹那
昏睡
あぁ…
ここはどこなんだろう?
「…。…り?…ゆーりっ!!」
誰かの声…誰?
「…り?…ゆーりっ!!優李っ!!」
…あ…ママ…。
あたしはどうやらあの日
学校で倒れたらしい…。
「先生呼んできますっ!!」
あぁ…亜矢もいるんだ。
…しばらくして担当の先生が来た。
「お母さんだけ…
来ていただけますか?」
お母さんは返事をして行ってしまった。
あたし、こんな形でママを家からだしちゃったんだ…。
「優李、大丈夫??」
亜矢は優しいね。
「あのさ?
こんなときになんだけど…。
雪乃…騙されてるらしいんだ。」
え?
どうゆうこと?
「もっと詳しく教えてっ!!」
あたしは、亜矢に強く訴えた。
………………。
亜矢は全部教えてくれた。
雪乃はやっぱり騙されてた…。
しかも…麻妃に…。
麻妃が…雪乃に吹き込んだんだって。
なんで麻妃が…?
麻妃…
あたしと親友だったんじゃないの?
何でそんなことするの?
考えれば考えるほど頭が痛い…。
「…う゛ッ…!!!!」
「優李ッ!?…ゆ…り!!」
遠くで亜矢の声がする…。
あぁ…
あたしどうなっちゃうんだろ…
死ぬのかな?
それならそれでもいいや。
もう、何も考えなくて済むもんね…。
亜矢…ごめんね…。