愛のカタチ


学校でこんなにストレートに挨拶するなんて、何ヶ月ぶりだろう。
自分の席に着き、チャイムが鳴った。
あれ?佑吏、まだ来てないっ・・・。

すると廊下からドタドタと聞こえてきた。
ちょうどチャイムが鳴り終わる頃に、ドンっとドアが開き、


『セーーーーフ!!!!』


佑吏が言った。


『燐~!僕あそこで待ってたのに!来なかったでしょ!』


真っ先に来たのはあたしのところ。
えっ?あたしも待ってたよ・・・?


「え?あたしも待ってたよ!」

『嘘だよっ!僕もだよっ』


佑吏が遅れて来たんじゃないのかな?
と、思いながら携帯を開き、携帯の時間と教室の時計を交互に見た。




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