愛のカタチ
「ゲッ・・・。15分もずれてる・・・・」
『ほらね』
携帯の時計が15分早かった。
いつの間におかしくなったんだこの携帯は。
クラスのみんながあたし達を見て笑っていた。
ふと昇多を見た。
昇多は笑っていなかった。
「ほらー、わかったから。藤咲、席に着け。遅刻だぞ」
『せ、せんせ!僕遅刻してませんよお!』
「だが鞄が片付いてなければ遅刻は遅刻だ」
佑吏の顔は『そんな~』と落ち込んでいた。
「わかったから、遅刻はチャラにするから席に着け」
『本当ですかっ!先生だいすき~』