愛のカタチ


『でもね、今燐が僕も好きって言ってくれて、嬉しかった』


あたしも昇多も、佑吏の話を真剣に聞き入れる。


『少しでも…本当に少しでも僕に気持ちがある、って今聞いてさ』

「佑吏・・・」


今は佑吏を苦しめちゃいけない。
佑吏の傍に居てあげなきゃ。
あたしが昇多と付き合うことを許しても、心が許さない。
一人にさせたくない。
そう思えた。


『僕、燐のこと―…』


って言いかけた瞬間、僕は佑吏の目に一粒の光が見えたのを見逃さなかった。


「佑吏、あたし…。佑吏の傍にいるよ…」

『り、燐…?』


驚いた表情であたしを見ている佑吏。



< 195 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop