Pinky
最初、ほわほわしててまだ寝てるみたいだったけど、目が覚めた瞬間



啓にギュウってされてるとわかった瞬間




急に安心したのか

泣き出してしまった。



私が泣いてる間、啓はずっと抱き締めてくれた。




「ほんとはすごく怖かった…。奈々になんかあったらどうしようって…。」


「大丈夫や。奈々はお前が守ったからかすり傷一つついてへん。英二がありがとうってさ。」



「私のせいやねん。ほんとは全部私の…。」


「もーええから。落ち着け。また後で詳しく話聞くから。」


そう言って啓は私を抱き締めてた腕をはなし、ケータイで英二と奈々に私が目を覚ました事を連絡した。



ズキ…



なんかさっきから頭痛いなぁ。



そっと痛むところに触れてみる。



包帯?


え…頭に包帯??


急いで洗面所の鏡を見に行った。




< 103 / 226 >

この作品をシェア

pagetop