Pinky
次の日、坂井さん達と私と奈々と啓、英二、それとさっ君が先生に呼び出された。


坂井さんは皆に謝った。


「ごめんなさい…。仲本さん…ほんと…にっ。」


涙をこらえながら謝ってくれた。


私にこんな怪我をさせるつもりじゃなかったって…。

だから私は許した。


「いい、もうええよ。私が悪かったところもあるから。私の方こそ、ごめんね。」


泣かれちゃったら許すしかないやんか。



あの時、奈々は私をいじめてる事を先生にちくるって言ったらしい。

だから脅そうとしてあんな事したんやて。


それでタイミングよく私が入ってきて、私は怪我をして気を失った。


焦った坂井さん達は逃げようとした時に、たまたま忘れ物をして、教室に取りに帰ってきた啓達に見つかって怒鳴られた。



さっ君はすごく辛そうな怒ってるような顔で坂井さんを見ていた。



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