Pinky
ピンポーン…

「啓〜?」

ガチャ…


また開けっぱなし。

「夜から朝まで開けっぱなしは危ないやん…。」


啓の部屋へ行くと昨日の怒った顔が嘘のような寝顔で寝てた。


「啓〜?早く起きて!」

「…。」


啓は寝返りをうった。


「けーいっ!」

「ん〜…美緒…。」


「きゃ…っ」

寝ている啓に抱き寄せられた。


「け…い……?」


何が起きてるのか状況が把握出来ない…


「美緒…。」


さっきよりもきつく抱きしめられた。


「ちょ…何?…啓、起きて。」


そう言って啓を引き離した。

「…ん、……美緒?…なんでここおんねん。……え…俺、今お前に…夢で……。」


次の瞬間、啓は顔を真っ赤に染めた。

「え…。」

「ごめんっ!俺、そーとー寝ぼけてたわ!」


そう言うと走って部屋を出ていった。



待って………今の、何?

< 11 / 226 >

この作品をシェア

pagetop