Pinky
なーんて考えてたら啓が口を開いた。



「はい、美緒。ここ来て座って。」



そう言って地面に座って自分の足下をポンポンと叩く。



「え…。」





啓、何言ってんの?





恥ずかしさと嬉しさと緊張で顔がみるみる赤くなるのが分かる。



おどおどする私を見て啓は「早くっ。」とせかした。







「なんでぇ?恥ずかしいっ!」



私は反抗した。




「あれれ?美緒、借りは?」


わざとらしい言い方しながらニヤニヤしてる。



逆らったらヤバいな…。




「っ!!わ、分かった!分かったから!」



し…仕方ない。





ちょこんと啓の間に座った。


< 130 / 226 >

この作品をシェア

pagetop