Pinky
「は……ふぁ…。」



なんか食べられてるみたい…。


頭…パンクしそう。





外では花火が大きな音をたてて夜空に舞い上がっていた。




そのおかげて漏れる声はかき消されていた。






もうそろそろ花火も終わるという頃に啓は私から唇を放した。





私はもう溶けてるみたいにヘロヘロだった。






そんな私を見て啓はニヤッと笑った。




「気持ちよかったん?」







!?





「なっ…!?」





そりゃ気持ちよかったけど、そんなこと言えるわけないやん。





「しっ…知らん!」




そう言って下を向いた。

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