Pinky
「じゃあ終わったから帰ろうや。」



啓が言う。


なんかかなり平然としてるなぁ。





「そうだな。帰るか。」


英二も言った。








私はずっとうつ向いて喋らなかった。




顔、皆に見せられないくらい赤いし。






「美緒、大丈夫?」




奈々が心配してくれる。



でもさすがにチューしたなんて言えない…。







「うん。大丈夫、大丈夫。心配させてごめん。」





奈々に感謝しつつ、啓が気になってしょうがない。






ちらっと啓を見る。





そしたら目があった。






わわっ…









私は急いで目を逸らした。
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