Pinky
何?
教室には私しか居なくてすごく怖くなった。
元々が怖がりなんやけど…
5月上旬の空は7時過ぎるともう辺りは暗かった。
暗闇は嫌い。
こんな遅くまで残らんかったらよかったなぁ…
バタバタバタ
ガラッ
「美緒、おるか!?」
息を切らした啓が汗だくで私に駆け寄った。
廊下を走っていたのは啓だった。
「啓?何で…。」
私の声は震えてた。
「文化祭のやつ俺すっかり忘れてたんや。1人でこんな遅くまでやんのなら俺に言えや。」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれた。
「家電話かけても出ぇへんし、めっちゃ心配したんやで。」
「うん…」
気づけば涙はまつ毛の手前までたまってた。
こんな些細なことだけど、
怖かった…
啓が来てくれた…
それで安心したからなんやと思う。
「お前1人にやらしてごめんな。」
私は首を横に振った。
教室には私しか居なくてすごく怖くなった。
元々が怖がりなんやけど…
5月上旬の空は7時過ぎるともう辺りは暗かった。
暗闇は嫌い。
こんな遅くまで残らんかったらよかったなぁ…
バタバタバタ
ガラッ
「美緒、おるか!?」
息を切らした啓が汗だくで私に駆け寄った。
廊下を走っていたのは啓だった。
「啓?何で…。」
私の声は震えてた。
「文化祭のやつ俺すっかり忘れてたんや。1人でこんな遅くまでやんのなら俺に言えや。」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれた。
「家電話かけても出ぇへんし、めっちゃ心配したんやで。」
「うん…」
気づけば涙はまつ毛の手前までたまってた。
こんな些細なことだけど、
怖かった…
啓が来てくれた…
それで安心したからなんやと思う。
「お前1人にやらしてごめんな。」
私は首を横に振った。