Pinky
でもさすがにこのままじゃ止まんなくなるわ。







やっべぇ。

誰か止めてくれへんかなぁ…。









コンコン…




ビクッ!?






「美緒ー?啓ー?」



徹兄ちゃんがドアをノックした。






さっきまでは止めて欲しいとか思ってたんやけど、いざとなったら離れたくなくなる。






俺は慌てながらも、しぶしぶ美緒から離れ、ドアを開けた。



「はいよー。」




「今からご飯食いに行くか!」




と、徹兄ちゃん。



「家で食べへんの?」



美緒が聞いた。


「美緒も啓も今日は文化祭で疲れたやろ?…てか、美緒の顔赤くない?」



ギクッ!?




兄貴(勇斗)鋭い!


「は?んなことねーし。」



「なんでお前が答えんねん。」




あ、しまった。

…つい。




「こいつ、今日結局メイドさんになってさ、その話したら恥ずかしいとか言い出して。」



「あっ、そうやったんかぁ。」




ふぅ。

なんとか誤魔化せた。

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