Pinky
帰り道…
私は声が震えてたのを聞かれたのもあって、恥ずかしかった。

「なぁ…、なんでお前泣いたん?」






「泣いてへんよ〜。てか、そんなこと普通聞く〜?啓、デリカシー無さすぎ。」



目は潤んでたけどね。

今の私の顔は赤いと思う。


「はぁ?普通聞くやろ。」

「聞かへんよ。そんなのわからんし。」

「分かるやろ。お前何歳やねん。」

「16歳ですっ!」

ムカつく。
来てくれてたの感謝してたのに。


「素直ちゃうな〜。お前、そこなくしたらソコソコやのにな。」


はぁ?


「ソコソコってどーゆー意味なんよ!?」


「中の上や、中の上〜」


「まぁ!失礼しちゃうわっ!」


私がふざけた口調で言うと啓も笑ってた。

< 16 / 226 >

この作品をシェア

pagetop