Pinky

『そこのお姉さん。一緒に踊ろ』




あ！

美緒、なんか指命されちゃってる。


めちゃくちゃ焦ってるやん。

おもしれぇ…。







俺が笑いそうになっていると、着ぐるみが俺にこう言った。





『それでは、彼女さんをお借りしますね。』





へ？

か…彼女？





それが本当になれば文句なしやのになぁ。


今の俺達ってカップルに見えんのか。




美緒の顔を見ると真っ赤だった。


俺もつられて赤くなる。



それから、美緒は最初は恥ずかしそうにしてたけど、段々と慣れてきたのか、着ぐるみ達や美緒の他に選ばれた人達と踊ったり、歌ったりしていた。





｢はぁーっ！楽しかったぁ。次、何乗る？｣




すっげ楽しそうやな。



｢んじや、あれ！｣




そうして選んだアトラクションは待ち時間が結構長かった。